家の壁に発がん性物質が

壁にはさまざまな有害物質が

発泡プラスチック系や無機繊維系の断熱材は、発がん性が指摘されていますが、壁の中に入っているため普段の生活で触れる機会は少なく、さほど心配する必要はありません。

しかし、有害な科学物質は使われています。防火性能を高める難燃剤には、発がん性、中毒作用、環境ホルモン作用のある有機リン系やハロゲン系の薬剤が使われます。

木質繊維系の断熱剤は、古紙のリサイクルから作られ、接着剤に有機溶剤やホルムアルデヒドが含まれていることがあります。

それよりも断熱材で心配なのは、かつて使われていた石綿(アスベスト)の問題です。
石綿は強い発がん物質で、石綿がひきおこす悪性胸膜中皮腫は、吸い込んでから30年以上経ってから発症し、その後2年で7割が死亡します。患者数は今後、激増すると予想されています。

先進国の多くでは、アスベストは全面的に使用が禁止されていますが、日本でもようやく2004年10月1日より原則禁止となり、2008年までには全面禁止となります。

どうすればいい?

最近は、炭化コルクやセルロースファイバー、ウール(羊毛)等の天然素材系断熱材も使われるようになってきました。これらの断熱材は安全です。

コストや性能面で難しい場合は、セルロースや木質繊維板を使わざるをえませんが、その際も添加されている薬剤の安全性は良く確認しましょう。
無機繊維系断熱材のグラスウールやロックウールは、内部が結露するとカビやシロアリの心配があります。